点数計算

和了した時に、点棒の授受があります。自摸和した時は、他家三人から点棒を貰え、栄和した時は、放銃した人が一人で責任払いします。麻雀の特徴は、常に親が子の倍の点棒を授受することになっています。
和了の役によって、点数が違います。一翻(イーファン)、二翻(リャンファン)、三翻(サンファン)、四翻(スーファン)と倍々になっていきます。全て倍々とすると天文学的な数字になりますので、四翻からは打ち切りルールになり、五翻は四翻と同じで、六翻になって4000点増え、七翻は六翻と同じで、八翻で4000点増しとしています。

符の計算

和了の形で符が違いますので、符の計算の仕方を記載します。


(1)副底(フーテイ) 20符
麻雀は、雀頭の対子2牌、順子もしくは刻子の3牌の組合せ4セット、合計14牌で和了の形となります。この3牌組合せ4セットがどんな形であれ和了すれば20符となります。


(2)刻子または、槓子に付く符
順子には符が付きませんが、刻子には、2符から8符、槓子には、8符から32符付きます。

刻子(コウズ)、槓子(カンツ)の符

(3)雀頭に付く符
雀頭が翻牌(ファンパイ)即ち、白、発、中もしくは、場風、家風の時 2符
東場の東家の場合の東、南場の南家の場合の南は、ダブ風と言い、4符


(4)待ちに付く符


1)順子の場合、嵌張待ち辺張待ち 2符
ただし、これは結果として嵌張、辺張でもよい。
例えば、34556で、47の両面待ちの場合、4が出たら、35の嵌張とします。
12345で、36の両面待ちの場合、3が出たら、12の辺張とします。

両門待ちでは符はありませんが、嵌張待ち、辺張待ちとすれば2符付きます。

 

2)単騎待ち延べ単の場合     2符
3455で、25の両面待ちの場合、5が出たら、5の単騎待ちとします。

両門待ちでは符はありませんが、単騎待ちとすれば2符付きます。


3)双碰待ちには符がありませんが、和了すれば明刻暗刻の符が付きます。


(5)自摸和に付く符 2符

 

(6)門前清栄和(メンゼンチンロンホー、全て手の内の栄和)に付く符 10符

チー・ポンしている場合は栄和(ロンホー)に符は付きません。


これらを全て加算して、最後に10符未満を切り上げます。


例えば、雀頭に符がなく、面子が全て順子で、待ちも両面待ちの、いわゆる平和型の場合、一切加算する符がありませんので、副底は20符です。栄和の場合、20符のままですが、自摸和の場合、2符が加算され、計22符となり、切り上げて30符となります。この2符の加算により、10符増えることになり、これを「符ハネ」または「点パネ」と言います。

現在では、20符は平和門前清自模和(ピンフメンゼンチンツモ)の場合だけです。

点棒の授受計算例

なぜ子の30符一翻が1000点なのかを検証してみましょう。

現在のルールでは、一翻縛理(イーファンシバリ)と言って必ず役があることが求められております。
これも現在のルールですが、2ゾロ(リャンゾロ、バンバンともいう)を付けて倍々の4倍とします。自動的に30符を4倍して120符とします。
これはまだ0翻なので、一翻分、倍にして240符とします。これが、子の払い分になり、親は子の倍の払いをします。
和了者が子の場合、親から480、他の子から240、計960貰います。

点数は100未満は切り上げですので、親から500、子から300、計1100となり、栄和の場合は放銃者が960を切り上げた1000を払います。

これが30符一翻が1000点となる根拠の計算です。
和了者が親の場合、子から480ずつ、計1440貰います。
基本は、倍々ですが、これだと大きくなりすぎますので、40符4翻以上は2000点で打ち切り、満貫(マンガン)とします。

符と翻の組合せを以下の表に記します。下欄は切上げによる実際の子の支払い点です。親は子の倍を支払います。

これが点数計算の全てです。60符計算、80符計算はそれぞれ、30符、40符の倍なので、憶える必要はありません。
ただし、切り上げているので、例えば60符1翻は、30符1翻300点の倍の600点ではなく、30符2翻の500点になります。上の表のオリジナルの点数を知っていれば、問題はありません。

子の自模和(ツモホー)の子の払い

それでは、和了点合計はどうなるか考えてみましょう。
子の和了は、オリジナル点が子の授受点ですから、子二人分と倍払いする親の授受点の合計ですから4倍になります。栄和の場合は、放銃者の一人払いとなります。

子の栄和(ロンホー)の一人払い

親の和了は、子三人と倍の点数で授受するので、6倍、子の和了点の5割増しになります。栄和の場合は、放銃者の一人払いとなります。

親の栄和(ロンホー)の一人払い

 

点数の憶え方

筆者が麻雀を憶えたての頃、友人から以下を憶えろと言われました。


2の等比級数(倍々)

2,4,8,16,32,64,128、256,512
ニー、ヨン、パー、イチロク、ザンニー、ロクヨン、イチニッパ-、ニゴロ、ゴイチニ

子の20符、40符の和了点が含まれます。

 

3の等比級数

3,6,12,24,48,96,192,384,768
サン、ロク、イチニ、ニーヨン、ヨンパー、クンロク、イックニ、ザンパースー、チーロンパ

子の30符の和了点、親の20符、40符の和了点が含まれます。


9の等比級数

9,18,36,72,144,288,576,1160
キュウ、イチハチ、サンロク、ナナニー、イッチョンチョン、ニッパッパ、ゴナロ、ピンピンロク

親の30符の和了点が含まれます。

 

一翻増えるごとに倍々になりますので、40符一翻と20符二翻は同点となります。したがって、点数計算を憶える場合、20符、30符、50符、70符を憶えればよいことになります。

 

旅行中、ミニ麻雀セットが重いと言う人には、カード麻雀をお勧めします。